●みんな大好き! ポテトチップス●おやつで食べるならどれくらい?
おやつは、みんなが1日に必要なカロリーの10分の1くらいがちょうどいいんだけど、ポテトチップス一袋(85グラム)は約500キロカロリー。小学校3、4年生男子が1日に必要なカロリー(2000キロカロリー)の4分の1になってしまう。とってもおいしいポテトチップスだけど、20〜30グラムが1日のおやつの分量だ。食べすぎないように気をつけようね!
ポテトチップスのできるまで
ポテトチップスは、厳選された素材をいくつもの工程を経て調理され出荷しています。でも、作り方は案外かんたんです。作り方をみて、自分のおうちでもできる方法を探してみよう!
原料のジャガイモは日本全国から
時期によって使うジャガイモの産地は変わるんだよ。5月の鹿児島から始まって、産地は北へと移動して8月には北海道産に。ポテトチップスになるジャガイモは北海道産がいちばん多くて80%以上にもなるんだって。収かくしたジャガイモは温度と湿度を一定に保つことのできる、定温貯ぞう庫でひと休み。ジャガイモはここで眠った状態になるので、いつでも『とれたて』のおイモをポテトチップスにできるんだ。
1.まずはキレイになってから
定温貯ぞう庫から工場へ運ばれたジャガイモを水で洗い、皮をむきます。皮をむく工ていを「ピール」と呼ぶんだよ。
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2.芽に注意して、トリミング
ジャガイモの芽や、ぶつかるなどしていたんだ所を取りのぞきます。ジャガイモの芽の部分には中毒を起こすせい分があるんだって。
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3.ジャガイモの厚さが歯ごたえを決める
ジャガイモをスライス(うすく切ること)して、水でゴミや切り口のでんぷんを洗いながします。でんぷんがついていると色が悪くなるんだ。
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4.カリっとフライ!
植物油を使ってスライスしたジャガイモをカリっとあげます。
あげる温度と時間はメーカーがれぞれ工夫するところ。
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5.おこげはダメよ、ピッキング
こげたチップスを取りのぞいて、きれいなキツネ色のチップスだけを製品にします。
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6.熱いうちに味付けを
製品によって、さまざまなシーズニング(ブレンドした調味料やスパイス)をふりかけます。
熱々のあげたてのときじゃないと、うまく味がつかないんだ。
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7.計量・袋づめ
袋に入る分量をはかったら、自動ほうそう機で袋に入れて、ポテトチップスのできあがり!!
一袋の重さは、メーカーによっていろいろちがうので、調べてみるとおもしろいよ。
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付録・ポテトチップスが生まれたのは
1853年にアメリカのあるレストランで、お客に「お前の作ったフライドポテトは厚すぎる!!」と文句を言われて怒ったシェフが、うすーいポテトを作って困らせてやれ、と出したのがポテトチップス。ところが、困るどころか、お客は大喜び。ポテトチップスはアメリカ全土へ、世界中へ広がっていったんだ。